筆者はブログ5サイトをAIで自動運営しています。今回は「AI ブラウザ操作 活用」の実例として、アフィリエイトの提携申請をAIのブラウザ操作に任せた記録をまとめます。どこまで任せられて、どこは人間が残るのか。申請した11件がその後どうなったかという結果まで含めて、実際にやって分かった線引きを見ていきます。
AIにブラウザ操作を任せるとは、どういうことか

ここ最近のAIは、画面を見て要素をクリックし、フォームに入力する操作までこなせるようになってきました。チャットで文章を作るだけでなく、ブラウザ上の作業そのものを代行できるということです。ここだけ押さえておけば大丈夫です。
筆者の環境では、アフィリエイトASP(広告主とサイト運営者をつなぐ仲介サービス)の管理画面で、案件を探して提携を申し込む一連の流れをAIに任せました。案件検索、提携条件の確認、申請フォームの入力までを画面操作で進める形です。
実録:提携申請11件をAIが代行した
2026年7月12日、2つのブログの広告を増やすため、AIに新規案件を探させて提携申請までを代行させました。実行ログに残った内訳は次のとおりです。
| 項目 | 件数 |
|---|---|
| 提携申請した案件 | 11件 |
| うち審査なしで即時承認 | 4件 |
| 審査結果待ち | 7件 |
参考:自宅マネタイズ自動化システムの実行ログ(2026-07-12)
即時承認だった4件は、申請したその場で広告リンクを取得でき、すぐ記事に設置できました。作業の中身は「検索条件を変えながら案件を探す」「報酬条件と成果地点を確認する」「申請フォームで対象サイトを選んで送信する」の繰り返しです。人間がやると1件ごとに数分かかる地味な作業ですが、AIは黙々と11件を処理しました。
3週間後の結果:11件の申請はどうなったか
公開時のこの記事は「7件は審査結果待ち」で終わっていました。それから約3週間で結果がほぼ出そろったので、追記します。2026年8月4日時点の内訳です。
| 結果 | 件数 | 補足 |
|---|---|---|
| 申請当日に承認 | 5件 | 審査なしの即時提携4件に加え、審査ありでも当日中に承認が1件 |
| 後日承認(5日後) | 2件 | 承認の通知後、広告リンクを取得して記事に設置 |
| 否認 | 2件 | 通知は1件が5日後、もう1件は19日後だった |
| 審査継続中 | 2件 | 3週間以上経過。結果待ちのまま |
参考:自宅マネタイズ自動化システムの実行ログ(2026-07-12〜2026-08-04)
11件中7件が承認という結果でした。否認された2件の通知文は「希望する内容に合致しない」という趣旨の定型文で、サイトの優劣を判断したものではないという添え書きもありました。相性の問題なので、あわてなくて大丈夫です。同じジャンルの代替案件を探すほうが建設的でした。
ひとつ意外だったのは、否認の通知がアカウントの「主サイト」宛てに届いたことです。申請時に選んだサイトと通知の宛先が違うことがあるため、複数サイトを運営している場合はメールの見落としに気をつけてください。
ブラウザ操作の落とし穴もAIが踏んだ
この作業には地味な罠があります。管理画面の上部で「どのサイト向けに申請するか」を選ぶのですが、ページを直接開き直すと選択が別のサイトに戻ってしまうことがあるのです。ここ、迷いやすいところです。
放っておくと、意図しないサイト名で申請してしまいます。そこで申請ボタンを押す前に、画面の「選択中のサイト」表示を毎回確認する手順を挟みました。
実はこの罠には後日談があります。別の日に申請した案件のひとつが、意図と違うサイト側で申請されていたことが、約2週間後の承認メールで判明したのです。管理画面のどの一覧にも見当たらず「案件が終了したのか」と考えていたら、別サイトの枠で承認されていました。確認手順を挟む前の申請分でした。
幸い、このASPは広告リンクを作る画面で掲載サイトを選び直せる仕組みだったため、実害はありませんでした。それでも「送信前に選択中のサイト表示を毎回確認する」というルールは、この一件で完全に定着しました。AIは指示どおりに動きますが、画面側の状態までは疑ってくれません。確認ステップの設計は人間の仕事です。
人間が手放してはいけない部分
全部を任せられるわけではありません。今回の分担を整理すると次のようになります。
| 作業 | 担当 | 理由 |
|---|---|---|
| 案件の検索・条件の確認 | AI | 手数が多い定型作業で、向いている領域 |
| 申請フォームの入力・送信 | AI | 転記ミスがなく速い。ただし送信前の確認手順を設計しておく |
| ログイン | 人間 | IDやパスワードなどの認証情報をAIに渡さない |
| 申請する案件の最終承認 | 人間 | 広告主に運営者情報が通知されるため、申し込みの判断は人間が握る |
| 審査結果の確認 | 人間 | 通知メールの宛先が想定と違うことがあり、見落とし防止は人間側の仕事 |
ひとつめの柱はログインです。IDやパスワードの入力はAIにさせず、人間がログインした状態の画面をAIに渡しました。認証情報を渡さない、という基本を崩さないためです。
もうひとつの柱は申請の最終承認です。提携を申し込むと、広告主にサイト名や運営者情報が通知されます。だからこそ「この案件に申し込んでいいか」の判断は人間が握り、AIには承認の合図が出るまで申請ボタンを押させませんでした。
作業を分担する考え方は、複数のAIに役割を分けて運用する仕組みと同じです。詳しくはAIエージェント分業体制の記事にまとめています。定期作業として動かす設定はスケジュール実行の記事が参考になります。
AIブラウザ操作でやってみて分かったこと
AIのブラウザ操作は、単純だけれど手数の多い事務作業でこそ力を発揮します。今回の提携申請のように「調べて、選んで、フォームに入れる」を何件も繰り返す作業は、まさに向いている領域でした。結果として11件中7件の提携が成立し、承認された案件はそのまま広告設置まで進められました。
一方で、3週間の追跡から見えたのは「申請のあと」に人間の仕事が残ることです。通知の宛先違い、否認への対応、意図しないサイトでの申請の発見。どれもAIが画面操作を終えた後に起きました。お金や信用に関わる判断、認証情報の扱い、そして結果の見届けは人間に残す。この線引きさえ守れば、面倒な画面作業をぐっと軽くできます。誰にでも同じ結果が出るとは言えませんが、任せる範囲を決めてから始めるのがコツです。
よくある質問
Q. AIにブラウザ操作を任せるのは安全ですか?
A. 線引きをすれば実務で使えます。筆者はIDやパスワードの入力はAIにさせず、人間がログインした状態の画面を渡しました。また、申請の最終承認は必ず人間が判断し、AIには合図が出るまでボタンを押させませんでした。認証情報とお金・信用に関わる判断を人間に残すことが基本です。
Q. アフィリエイトの提携審査はどれくらいかかりますか?
A. 案件によって差が大きいです。筆者が2026年7月に申請した11件では、5件が申請当日に承認、2件が5日後に承認、2件が否認(5日後と19日後に通知)、2件は3週間以上たっても審査継続中でした。審査なしの即時提携タイプなら、その場で広告リンクを取得できます。
Q. 提携申請が否認されたらどうすればいいですか?
A. 否認の通知文は「希望する内容に合致しない」といった定型文が多く、サイトの優劣を判断したものではないと添えられることもあります。広告主との相性の問題と考え、同じジャンルの代替案件を探すのが建設的です。再申請する場合は、記事を増やすなど状況が変わってからにしましょう。
AIで日々の事務作業を仕組み化したい方へ。筆者はブログ運営やSNS、経理の記帳まで、AIに任せる仕組みづくりの相談・代行を行っています。「まず何から自動化できるか」の整理からお手伝いします。


