Search ConsoleのAI Overviews制御設定

業務別レシピ

※本記事にはプロモーションが含まれます。

筆者はブログ5サイトをAIで自動運営しています。5サイト分のサーチコンソールデータは毎週・毎月API経由で自動取得していますが、今回取り上げる「生成AIパフォーマンスレポート」はAPIではなくSearch Console画面側の新機能です。まだ手元の自動取得スクリプトには組み込んでいない前提で、公式ヘルプの記載をもとに何ができるのかを整理します。

Search Consoleに追加された生成AI関連の2つの新機能

Search ConsoleのAI Overviews制御設定のイメージイラスト
イメージ(AI生成)

Googleは2026年6月、Search Consoleに生成AI関連の機能を2つ追加しました。ひとつは「見る」機能、もうひとつは「制御する」機能です。混同しやすいので、まず役割を分けて覚えておくと理解が早いです。

機能名 役割 設置場所
生成AIパフォーマンスレポート 自分のサイトがAI Overviews・AI Modeにどれだけ表示されたかを見る 「検索パフォーマンス」レポート内
検索の生成AIコントロール 自分のサイトをAI Overviews・AI Mode・Discoverの生成AI機能に含めるか除外するかを選ぶ 「設定」>「検索の生成AI」

参考:Search Console ヘルプ「Generative AI performance report (Search)」「Search generative AI control」

どちらも、まだ一部のサイト所有者から段階的に展開している最中です。公式ヘルプにも「テストのため一部のサイト所有者への展開から始めている」と明記されており、あなたのSearch Consoleにまだ表示されていなくても不具合ではありません。

生成AIパフォーマンスレポートで見えるもの

このレポートは、AI OverviewsやAI Modeにサイトのリンクが表示された回数(インプレッション)を、通常の検索パフォーマンスレポートとは別枠で確認できるようにしたものです。ページ・国・デバイス・日付の4つの軸で絞り込めます。

項目 今回のレポートで分かること
対象範囲 AI Overviews・AI Mode(Google Discover側は別レポート)
見られる軸 ページ/国/デバイス/日付
インプレッション 取得できる(生成AI機能内でリンクが表示された回数)
クリック・CTR・掲載順位・検索クエリ 現時点では含まれない

ここが少し肩透かしなところで、「どのキーワードで拾われたか」までは分かりません。今わかるのは「どのページが、どの国・デバイスで、生成AI機能に何回出たか」までです。それでも、これまで通常の検索パフォーマンスレポートに埋もれていた生成AI経由の露出が、初めて切り分けて見えるようになった意味は大きいと感じます。

AI Overviews表示を制御する設定とは何をするものか

もう一方の「検索の生成AIコントロール」は、自分のサイトをAI Overviews・AI Mode・Discoverの生成AI機能に使わせるかどうかを選ぶ設定です。Search Consoleの「設定」>「検索の生成AI」から選べます。選択肢は3つです。

選択肢 内容
含める(デフォルト) これまで通り生成AI機能にリンク・コンテンツが使われる。表示や誘導のトラフィックを受け取れる
除外する 生成AI機能にリンク・コンテンツが使われなくなる。生成AI経由の表示・トラフィックは受け取れなくなる
親プロパティから継承 上位プロパティ(ドメイン単位など)の設定に従う。個別に上書きも可能

参考:Search Console ヘルプ「Search generative AI control」

ここは誤解しやすいポイントが2つあります。ひとつは、この設定は通常の検索結果の順位には影響しないということ。生成AI機能だけに効く設定で、ランキング信号としては使われないと明記されています。もうひとつは、AIモデルの学習を止める設定ではないということ。学習を制限したい場合はGoogle-Extendedという別の仕組みを使う必要があり、検索そのものからサイトを完全に外したいならnoindexが必要です。「除外する」を選んでも、検索結果自体からは消えません。

個人ブログ運営者はAI Overviews表示にどう向き合うか

ここが本題かもしれません。結論から言うと、多くの個人ブログにとって今すぐ設定を変える必要はないと考えています。理由は2つです。

ひとつは、除外を選ぶと生成AI機能からの表示・トラフィックをまるごと失うこと。AI経由の流入がまだ少ない立ち上げ期のブログほど、失うものより得るものを考えるほうが自然です。もうひとつは、除外の効果が反映されるまで数日かかり、キャッシュの影響でさらに遅れることもある点です。あわてて設定を触っても、すぐに結果は見えません。

一方で、生成AIパフォーマンスレポートのほうは見ておく価値があります。表示されているなら、自分のサイトがどのページ・どの国で生成AI機能に拾われているかを知る手がかりになります。まだ表示回数が少ない段階のブログでは大きな差は出ませんが、記事本数が増えて検索流入が育ってきたタイミングで確認する習慣を作っておくと、後から振り返りやすくなります。

著作権や引用のされ方が気になる方だけ、除外設定を検討する余地があります。それ以外は、まず様子を見る=「含める」のデフォルトのままで問題ないというのが今回調べた範囲での判断です。

Search Consoleの画面で生成AI関連の項目を確認する手順

手順 やること
1 Search Consoleで対象プロパティを開き、左メニューの「検索パフォーマンス」内に生成AI関連のレポートが増えていないか確認する
2 表示されていれば、ページ・国・デバイス・日付のタブを切り替えて、生成AI機能でのインプレッションを確認する
3 「設定」>「検索の生成AI」で、現在の状態が「含める」「除外する」「親から継承」のどれになっているか確認する(初期値は「含める」)

レポートも設定項目も見当たらない場合は、単純にまだ自分のプロパティへ展開されていないだけの可能性が高いです。数週間おきに見に行けば十分です。

よくある質問

Q. 生成AIパフォーマンスレポートが自分のSearch Consoleに表示されません。

A. 一部のサイト所有者から順に展開されている機能のため、まだ届いていないだけの可能性があります。加えて、生成AI機能での表示回数が少ないサイトはレポート自体が出ないことがあります。除外設定を選んでいないかもあわせて確認してください。

Q. 除外設定を選ぶと通常の検索順位が下がりますか。

A. Search Consoleヘルプでは、この設定は生成AI機能への表示可否だけに影響し、通常のランキング信号としては使われないと説明されています。

Q. AIに学習されたくない場合もこの設定でよいですか。

A. 別の話です。生成AI機能への表示・非表示の設定であり、モデルの学習自体を制限したい場合はGoogle-Extendedという別の仕組みを使う必要があります。

まとめ:AI Overviews表示はまず「見る」だけでいい

今回追加されたのは「生成AI機能での表示を見るレポート」と「表示させるかどうかを選ぶ設定」の2つです。多くの個人ブログにとっては、除外設定を急いで触るより、レポートが届いたら数字を眺めてみる程度でちょうどよいと感じます。設定ひとつでAI検索対応が完結するわけではなく、地道な記事づくりの延長線上にあるものだと捉えています。

検索順位やAI検索での見え方を、無料ツールでまず把握したい方へ リテラ(BringRitera)を見てみる

サーチコンソールのデータをブログ運営にどう活かしているかはサーチコンソールAPI自動取得の実録で、AI検索に引用される記事の作り方はLLMO対策ツールは必要かもあわせてどうぞ。