AIの文章が硬い?校正役を足して直した失敗と対策

失敗と対策

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AIの文章が硬い。読めるけれど、人が書いた温度がない。同じ悩みを抱えていませんか。筆者はブログ5サイトをAIで自動運営していますが、先日まさにこの「硬い」問題で、有料記事を1本まるごと公開見送りにしました。

この記事では、その失敗の実録と、原因の特定、そして再発させないために組んだ対策までを見ていきます。結論を先に言うと、原因は指示文の書き方ではありませんでした。「校正役」という工程が抜けていたことです。

AIの文章が「硬い」と言われた実例

AIの文章が硬い?校正役を足して直した失敗と対策のイメージイラスト
イメージ(AI生成)

2026年7月、AIに任せている有料記事の下書きが完成しました。事実確認も出典も字数も検品済み。それでも公開を見送りました。理由はただひとつ、文体が想定する書き手の人物像から外れて硬かったからです。

感覚の話に見えますが、測ると数字に出ます。問題の初稿を計測したところ、一人称は「僕」のはずが「私」になり、「〜という」「〜ている」を縮めた口語的な縮約はゼロ。一文の平均は31字台で、説明文がずっと同じリズムで続いていました。内容は合っているのに、読み口が完全に「レポート」だったのです。

ここ、AI活用で本当に迷いやすいところです。事実の正しさはチェックしていても、文体は「なんとなく読んで判断」になりがちです。

原因はテーマではなく工程だった

最初は「重いテーマだから硬くなったのでは」と疑いました。そこで過去の記事と初稿同士を並べて比較したところ、意外な事実が分かりました。うまくいっていた1本目も、初稿の数値はほぼ同じだったのです。感嘆符2つ・縮約ゼロ・平均31字台・一人称「私」。つまりAIの初稿は毎回硬い。1本目だけ、人間が手で文体調整版を作ってから公開していました。

一方、毎日更新しているブログ側では同じ問題が起きていません。違いは工程の数でした。ブログは「書く役」と「校正して公開する役」の2段構成。問題の有料記事だけが、書く役1段のまま初稿を完成品として扱っていました。

テーマのせいでも、AIの性能のせいでもなく、工程の欠落。これが結論です。

対策1:硬い文章の直し方を5つのルールにする

「柔らかくして」という曖昧な指示は、AIには効きません。実際の修正例をもとに、直し方を5つの具体ルールに書き起こしました。

①一人称をそろえる(この場合は「僕」に統一)②「〜という」等を縮めて口語の縮約を入れる ③説明調の文を話し言葉に崩す ④長い文は短文で落とす ⑤箇条書きを地の文に戻す、の5点です。

ポイントは、ルールごとに「修正前→修正後」の実例を添えて指示書に残したことです。抽象的な禁止文では機能しない、というのは別の場面でも経験済みでした。テーマによる強弱も決めています。重い話題では感嘆符を数箇所に絞る一方、縮約や口語崩しはテーマを問わず必須にしました。

指示書の作り方はAIへの指示書の書き方|業務を任せる5つの要素でも詳しく扱っています。

対策2:機械チェックで「硬い」を数値にする

ルールを作っても、守れたかを目で判断していては属人化したままです。そこで文体を機械判定する小さなチェックスクリプトを作りました。文字数・一人称・縮約の数・平均文長・箇条書きの行数などを自動で測り、不合格が1件でもあれば次の工程に進めない仕組みです。

初稿と合格基準の対比はこうなりました。

項目 見送りになった初稿 合格基準
一人称 僕に統一
口語の縮約 0回 3回以上
平均文長 31字台 28字以下
箇条書き 多用 8行以下

参考:自宅システムの実行ログ(2026-07-20実測)

基準値は理屈で決めず、すでに合格していた記事を実測して較正しました。実はここでも一度失敗しています。初版の基準が厳しすぎて、お手本の記事自身が3項目も不合格になったのです。基準を2回調整して、ようやく実用になりました。合格作から逆算する、が現実的な作り方です。

そして仕上げに、有料記事の工程もブログと同じ2段構成に変更しました。書く役の後に校正役が入り、機械チェック→リライト→再測定→事実確認までを通ってから人間に届きます。あわてて全部を一度に直さなくても、この順番なら着実に再現できます。

ちなみに、文体の型があらかじめ用意されている専用ツールを使うのも近道のひとつです。

記事の文体調整まで含めてAIに任せたい方は、専用ツールという選択肢もあります
→ Rakurin(AIライティングツール)を見てみる

まとめ|AIの文章の硬さは工程で直す

AIの文章が硬いとき、疑うべきは指示文よりも工程です。今回の学びを整理します。AIの初稿は毎回硬いと考えて設計する。直し方は実例つきの具体ルールにする。守れたかは機械チェックで数値判定する。そして書く役と直す役の2段構成にする。この4つで、筆者の環境では「硬いまま届く」事故が工程上起きない形になりました。

完璧な指示文を目指すより、直す工程を1段足すほうが早い。これが今回の一番の実感です。ここだけ押さえておけば大丈夫です。

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