無料プランのままで、資料作成の機能がひとつ増えた。2026年10月8日、AnthropicはClaude DashboardsとClaude Motionの2機能を公開した。あわせて、ベータ扱いだったDocs・Slides・Designの3つがベータを外れた。Freeプラン(無料プラン)を含むすべてのプランが、正式な対象になっている。作業用の画面(Cowork)をClaudeのチャット側へ統合する方針は、これに先立つ2026年9月16日に発表されている。
筆者はブログ5サイトをAIで自動運営しているが、今回の変更で実際に触れる範囲が広がったのは、この3つに限られる。同時に登場したDashboardsとMotionはベータ機能で、対象プランが分かれている。名前だけ見て「無料でここまでできる」と思い込むと、手を動かした時点で話がずれる。公式のプラン比較ページとヘルプ記事をもとに、どこまでが無料で、どこから有料が必要かを一枚に整理した。
何が変わったのか|Claude無料プランに資料作成が追加された

Claude Docsは文書、Claude Slidesはスライド、Claude Designは画像やプロトタイプを作る機能だ。3つとももともとベータ扱いで、提供はPro・Maxから先に広がっていた。
公式のプラン比較ページを確認した。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのどのプランも、3機能とも「利用可能」と表示されている。
ここだけ押さえておけば十分だ。無料のままでも、資料作成の3機能はもう使える、という点である。
Claude無料プランでできること・できないこと(比較表)
機能が増えると、結局どこまで無料なのかが分かりにくくなる。公式の比較表をもとに、プラン別の対応状況を整理した。
| 機能 | Free(無料) | Pro・Max | Team・Enterprise |
| Claude Docs | ○ | ○ | ○ |
| Claude Slides | ○ | ○ | ○ |
| Claude Design | ○ | ○ | ○ |
| Claude Dashboards(ベータ) | × | ○ | ○ |
| Claude Motion(ベータ) | × | × | ○ |
参考:claude.com公式プラン比較ページ、support.claude.com公式ヘルプ「Get started with Claude Dashboards」「Claude Motionを始める」「claude.ai/design終了に関する案内」(いずれも2026年10月時点で確認)。公開日の経緯はVentureBeat(2026年9月16日)とunite.ai(2026年10月9日)の2本で照合。
表のとおり、無料で増えたのはDocs・Slides・Designの3つだ。新しいDashboardsとMotionは有料プラン側に残っている。
Claude Dashboardsは無料プランでは使えない|すぐ必要かどうか
Dashboardsは、会社のデータについての質問を、そのままダッシュボードの形にする機能だ。公式のヘルプ記事が接続先として挙げているのは2系統ある。ひとつはAmazon Redshift・BigQuery・ClickHouse・Databricks・Snowflakeといったデータウェアハウスだ。もうひとつはClaudeに接続済みの他アプリで、記事中の例はSalesforceだった。
多くの個人事業主やフリーランスが日々触れているのは、Excelやスプレッドシートのようなファイルだろう。公式ヘルプには、ファイルやCSVを直接つなぐ方法は書かれていない。Pro以上で使えるようにはなった。ただしデータウェアハウスか対応アプリを別に持っていない限り、出番が来るのはもう少し先だ。
もうひとつ気をつけたい点がある。Enterpriseプランでは、Dashboardsは初期状態でオフになっている。組織のオーナーが設定から有効にしないと、契約していても使えない。Enterpriseで契約しているなら、まずそこを確認したほうがいい。
Motionは「動画生成AI」ではない
Motionは、文章やグラフを短いアニメーションにまとめる機能だ。名前からは動画生成AIを想像しやすいが、公式ヘルプは「ビデオ生成モデルを使用していない」と明記している。
実際の仕組みは、Claudeがプロンプトをもとにコードを書くというものだ。そのコードでテキストや図形、グラフを動かし、映像のように再生する。実写風の映像や人物は作られない。アニメーションの中身はコードなので、数字や文言だけを直してもほかの部分はそのまま残る、という特徴もある。
対象プランもDashboardsより狭い。TeamとEnterpriseのベータ機能で、FreeとPro、Maxでは使えない。Teamでは初期状態で有効だが、Enterpriseではオーナーが設定から有効にする必要がある。出力はMP4形式で書き出せる。SNS用の短い説明動画のような使い道をイメージしておくとよさそうだ。
2つのベータ機能は、対象プランのほかに前提条件も違う。公式ヘルプの記載を並べておく。
| 項目 | Claude Dashboards | Claude Motion |
| 対象プラン | Pro・Max・Team・Enterprise | Team・Enterprise |
| 初期状態 | Enterpriseはオフ(オーナーが有効化) | Teamは有効・Enterpriseはオフ |
| 前提になるもの | データウェアハウスか接続済みアプリ | とくになし(プロンプトから生成) |
| 書き出し | 深い分析は別のツールへ送るよう案内 | MP4で書き出せる |
参考:support.claude.com公式ヘルプ(Dashboards/Motionの各記事・2026年10月時点で確認)
claude.ai/design単体サイトは12月14日で終了
Designにはもうひとつ変化がある。独立したサイトだったclaude.ai/designは、2026年12月14日に終了する予定だ。終了後にそのURLへアクセスすると、Claudeのチャット側に移動する案内になっている。
終了までは独立版もそのまま使えるので、急いで何かをする必要はない。ただしチャットやコメントは移行されず、終了後に削除される。デザインシステムはArtifactsのページから移せるとされている。残しておきたいものがあれば、12月14日より前に確認しておくと安心だ。
まとめ|Claude無料プランで増えたのは3機能だけ
今回の変更で無料プランのまま使えるようになったのは、Docs・Slides・Designの3機能だ。DashboardsとMotionは有料プランのベータ機能だった。Dashboardsはデータウェアハウスか対応アプリへの接続が前提だ。Motionは動画生成ではなく、コードによるアニメーションである。
機能の名前だけを見て「無料でここまでできる」と判断すると、実際に触れる前に話がずれる。何にいくらまで払うかを決める前に、まず確認したいことがある。手元にあるデータがDashboardsの接続先に当たるかどうかだ。
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よくある質問
Q. 無料プランでもClaude Docsはもう使えますか。
A. 公式のプラン比較ページでは、2026年10月時点でFree・Pro・Max・Team・EnterpriseのすべてでClaude Docsが利用可能と案内されています。アプリ側の表示が更新されるまで時間差が出ることがあります。見当たらない場合は一度アプリを最新の状態にしてみてください。
Q. DashboardsやMotionは今後無料プランでも使えるようになりますか。
A. 2026年10月時点の公式案内では、DashboardsはPro・Max・Team・Enterprise、MotionはTeamとEnterpriseのベータ機能とされています。Freeプランはどちらも対象外です。提供範囲が今後変わる可能性はあるため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
Q. Motionで実写のような動画は作れますか。
A. 作れません。公式ヘルプによると、Motionは動画生成モデルを使わず、コードでテキストやグラフを動かす仕組みです。出力はMP4形式で書き出せますが、実写風の映像や人物の生成には向きません。


